院長 平井翔吾 インタビュー

目次

先生について

先生のご出身は?

生まれは千葉県香取市(旧佐原市)です。

歯医者さんになると決めたのはどのタイミングでしたか?

高校1年生です。

なぜ歯医者さんに?

叔父の勧めがあったのと、高校1年生の生物の解剖実習でウシガエルを解剖したとき、生物の先生が「お前は手先も器用だし、口も達者だから絶対歯医者がいい」と言われて、その気になってしまったのがきっかけですね。
そのことを卒業時に伝えたら、「そんな事、言ったっけ?」と言っていました。(笑)

(笑)先生は大学で「病態診断治療学講座」にいたそうですが、どんな講座ですか?

法医学です。
その講座の主任教授が海外へ日本人の戦没者の遺骨採取活動をされていました。
祖父が戦争の時トラック島に行っていたので、僕も行きたいんですけれど」と言ったら、「医局に残ったら連れて行ってやる」ということで残りました。

医局に残るということはどういうことですか?

大学の講座に所属することです。講座では研究、学生指導、臨床の3つが主な仕事です。
ちなみに、ドラマ「白い巨塔」の様な緊迫したものは歯科大学にはありません。(笑)

インスタに載っているのはそのタイミングですか?

そうです。その時の現地の写真です。

あれは現地の人の治療に行ったのですか?

いえ、遺骨の採集のサポートです。
頭蓋骨や、四肢骨(ししこつ:両手両足の骨)などなるべく太い骨を探す・・・骨は掘っていくとあるという感じで、ゴロゴロ露出しているものではないのですが、現地の人と行ってここら辺があやしいんじゃないかと掘ると出てくるんです。
祖父からは戦争が過酷だった、食べ物がなくネズミを食って生活した、帰ってくるときは自分含めて2人しか生きて帰らなかったなどの話を聞きました。
ペリリュー」という漫画があるのですが、あんな感じだったと思います。
(場所https://maps.app.goo.gl/Nuw4DRH7SP3uMVqm9
友部にはゼロ戦の基地もあり、そういうのが身近にありますしね。

トラック諸島に行ったとき、野球をしたのですか?

はい、毎日仕事終わりに野球をしていました。
町にある唯一の球場にみんな集まる、社交場のようなものですね。
手りゅう弾を持っている写真とかもあります、爆弾処理班も同行し、気をつけながら作業しました。
トラック諸島に遺骨採取に行けるように、現在も歯科法医学教室に籍を置かせていただいています。
祖父を生かしてくれた大地に感謝と、日本人にとって幻の大地にならぬように後世に伝えたいと思います。

そうだったんですね・・・。子供のころはどんな感じでしたか?

小学生の頃はゲーム三昧、テレビ三昧、漫画三昧でした。ゲームはドラクエ、ポケモン、たまにマリオでした。
テレビは野球を見たり、ドラマは古畑任三郎の田村正和が好きでした。
古畑任三郎の歯医者の回で、婚約者が若い衛生士と結婚した逆恨みで殺すという回があるんですけれど。
歯医者になって分かったのは、トリックとして成立するには無理があると思いました。
それと、古畑が番組の冒頭で歯周病菌の「アクチノバシラス・アクチノミセテムコミタンス」といいますが、現在は学名が変わり「アグリガチバクターアクチノミセテ厶コミタンス」になりました。
それでは皆さんご一緒に、「アグリガチ...」。(笑)

(笑)呪文みたいですね。野球の贔屓のチームは?

読売ジャイアンツと、オリックスブルーウェーブでしたね。
松井とイチローが好きだったので、イチローはメジャー(シアトル)まで見に行きました。

漫画はどんなものを読みましたか?

ドラゴンボール、ダイの大冒険、男塾、スラムダンク、ワンピースなどのもっぱら週刊少年ジャンプ系でした。
週刊少年ジャンプの三大原則「友情・努力・勝利」は、いつも胸の中にあった気がします。
よき師、よき友人、よき書(漫画)に囲まれた学生時代でした。

好きな食べ物は?

納豆です。だるま納豆が一番好きです。
学生時代は昼食時によく納豆を食べていて、薬理学の教授から「納豆友達」と呼ばれていました。
ビタミンKが豊富なので、血液がサラサラになりますしね。(笑)

医院について

オレンジ歯科の由来は?

オレンジ色が好きなので、オレンジにしました。

開業のいきさつは?

「地域社会に貢献できる臨床医になって、茨城県で開業する」ということを高校1年生の時に決めていました。

大きな分岐点は「予防歯科との出会い」です。
歯科医師になってからしばらくは、治療することに一直線でした。
来る日も来る日も治療、無我夢中で正直「予防」なんて概念はありませんでした。
自分の治療技術が向上してきて、ふと「なんでこんなに治療ばかり多いのだろう・・・果たしてこれでいいのだろうか?」と思うことが増えていきました。
そのためには治療だけでなく、「予防歯科の認知が必要だ!!」と思うようになったのです。

笠間の子どもたち、大人たちが健康でいてほしい。
元気があればなんでもできます。
「歯医者は予防に行くところ」と思う人が増え、地域の方の健康と未来へほんの少しだけ関わりたい・・・そんな思いです!

先生、熱いですね!医院の設計のこだわりは?

待合室など「歯医者っぽくない居心地の良い空間」にしました。
そして、子育て世代を応援するという意味で、キッズルーム、小児予防専用室があります。
患者さん目線でトイレが広く・・・ベビーカーのままトイレに入れると思います。
キッズルームの隣に子供用に診療室があるので、自然に誘導できますしね。

支払いですが、キャッシュレスは保険でも大丈夫ですか?

保険診療も含め、全部OKです。
自費はOKなのに保険NGだと、心の中で「はぁ~」ってなりませんか?(笑)
みんな思っているみたいなので。

私もそう思います!

バーコード決済もできます。
カードも2回払いまでは出来ますが、リボ払いはやめときましょう。(笑)
お会計時間の短縮、ポイントの付与のメリットがあります。
また、給料前でピンチの方にも来院しやすいようにと思っております。

子どもたちを絶対に虫歯にならないようにしたい!

保育士さんは常駐ですか?

はい、常駐です。
小さいお子さんのいるお母さんから「自分の歯の治療の時に、最初の1回はおばあちゃんに預けられるけど、何回もだと頼みづらくなってくる」という話を聞きました。
それで来なくなる患者さんがいるのは、歯科医師として辛い。
ならば、治療の間はお子さんを見るので、ちゃんと治療を終わらせて、そのあともメンテナンスに来てほしいです。
お子さんも歯医者に来て遊べるということが分かれば、歯のクリーニングも楽しくなりますよね。

「オレンジ歯科に行けば、治療中は子供を預けられる」と思ったら、行きやすいですよね。

あとは、「子育てで大変だけど、外出したい」というお父さんお母さんもいると思います。
「子どもがいて歯医者に行きづらい、行けない・・・そんな人がいなくなるように!」という強い願いがあります。
友部駅前オレンジ歯科は、子育て世代を全力で応援します!

助かります!スタッフの「お昼寝」を推奨しているそうですが。

僕は絶対15~20分の昼寝をします。
頭がとてもスッキリしますね。
メリハリをつけて仕事をしてほしいと思います。
ちなみに「歯医者さんあるある」は、スタッフがお昼休みにユニットで寝ていることです。(笑)

好きな治療は?

虫歯の治療です。
なるべく削らないように、治療中も治療後も痛みをなるべく感じないように心がけています。
※治療の先生のコメントについては、こちらをご覧ください。

印象に残っている患者さんは?

地域の3歳検診で、すべての歯が虫歯の女の子がいました。
その子はずっと泣いていました。
お母さんも泣いていました。
家でも歯磨きさせてくれない、恥ずかしくて歯医者に連れていけない、姉や弟もいて余裕がない・・・なんだか悲しい気持ちになりました。
それと同時に「子どもたちを絶対に虫歯にならないようにしたい」と思いました。
そのようなお子さんが1回の健診で何人かいます。

痛がっているのですか?治療はどうするのですか?

痛がってはいないですけれど・・・虫歯の進行止めを塗ります。
虫歯を削ることができれば、虫歯をとって詰め物をすることができます。
「乳歯が虫歯でも、永久歯が生えてくるから大丈夫」と思っている方がいますが、口の中に虫歯菌がいるまま永久歯が生えてくると、虫歯になりやすく危険です。
当院には小児歯科医(弟です)もいるので、ドシドシ質問してください。
小児歯科医インタビュー

おお、心強いです!それにしても、歯医者さんが楽しく来られる場所になるといいですね。

乳歯が生えた段階でフッ素を塗って、歯ブラシして、定期的に来院するだけでも違います。
子供に「行こうよ!」と言われる歯医者になりたいですね。

患者さんへのメッセージ

「歯医者は痛い、怖い」と思っている方にメッセージを。

おじいちゃんおばあちゃんになっても、おいしいもの、食べたいものを食べてほしいと思います。
自分の歯に勝るものはないので、ずっと自分の歯でいられるように予防歯科で通ってもらい、極力歯を削らないようにしたいと思っています。
どんな治療も一生モノではないと思うので、なるべく自分の歯で生きてもらいたいです。
心よりお待ちしております。

インタビュー後記

医院がほぼ出来上がってお伺いした2023年12月、まだ土足で入れない院内の入口に先生の「オニツカタイガー」発見!
「コレ、ホームページ載せてもいいですか?」との問いに「ダイジョブですよ~」と即答されました。
院長としてふんぞり返っているイメージではなく、飾らない先生のお人柄を垣間見た瞬間でした。
「こんなこと聞いたら失礼かしら?」と、ドキドキせずに色々質問できる先生です。
ぜひ友部のあかちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで、お口だけでなく全身の健康も含めてよろしくお願いいたします!!