歯ぐきから血が出る

歯周病は全身に関わる病気と聞いたのですが、本当ですか?

歯ぐき、専門用語でいうと「軟組織の単なる炎症」だと思われているのですが、骨が溶ける骨の病菌なのです。

骨が溶ける?!そ、そうなんですか?!

炎症した軟組織は治るけど、骨は治りません。

歯周病菌はそんなに深いところまでいっちゃうのですね。(汗)溶けた骨はどうやって治したらいいのでしょう?

歯のクリーニングだけで治らなかった場合、「歯周外科」と呼ばれる手術をします。
再生療法もありますが、適応できる範囲が少なく成功率も100%ではありません。

全身の病気にも関係あると聞いたことがありますが。

一番有名なのは糖尿病ですが、今はアルツハイマー(認知症)と関連が深いと言われていますよね。
歯周病=ずっと口の中に炎症がある状態、で過ごしているのですから。
歯周病から派生する病気はもっとあるので、それも含めて直接聞いてくださいね。

歯周病とは?

歯を支えるアゴの骨を溶かす「骨の病気」です。
歯周病菌が出す毒素で、歯を支えている骨を溶かします。
その毒素が歯ぐきの毛細血管で吸収され全身に回ると、命に関わる病気や認知症に影響を及ぼします。

当院の歯周病治療の特徴

当院は、患者様ごとの「歯科担当衛生士制」です。
歯科衛生士による歯周治療を行ない、健全な歯ぐきの獲得と維持を目指します。
ブラッシング指導、歯石およびバイオフィルムの除去を行います。(1~3ヶ月に一度の頻度でのメンテナンスを行います。)
歯科衛生士による歯周治療で改善がない場合は、歯周外科治療を行う可能性があります。

歯周病治療の流れ

「虫歯の治療は想像がつくけど、歯周病の治療はどうするのか分からない」
そのようなお声をいただきますので、ここでは歯周病治療の流れについてご説明いたします。

1.歯周病検査・診断

歯周ポケットの深さを測る歯周病検査を行います。
歯周病の進行状態を把握し、的確な治療計画を立てます。

2.プラークコントロール

特殊な薬で歯周病の原因「プラーク(歯垢)」に色を付けてから、磨き残しがないよう丁寧に除去します。

3.スケーリング(歯石除去)とルートプレーニング

歯の表面に付いている歯石(歯肉縁上歯石:しにくえんじょうしせき)をハンドスケーラーや超音波スケーラーで除去します。
2~3週間後に再度歯周検査をして、初回の歯石除去判定と合わせ診査します。
歯周ポケット内に隠れている歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)も除去します。

4.PMTC

歯周病の炎症が落ち着いたら、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning:プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング、歯科衛生士による専門的なクリーニング)を継続的に行います。
3ヶ月に1回の歯のクリーニングでなら、硬い歯石にならず除去の際の痛みはなく、むしろ気持ち良い施術を受けられます。
※患者さんの歯周病の状況によって多少前後します

歯周病は、全身の病気の元です

歯周病は、全身に影響を及ぼす感染症です。
具体的にはどんな病気があるのでしょうか?

1.狭心症・心筋梗塞・.脳梗塞

歯周病菌は血管内でプラークを作り、それが血栓となり脳で詰まるのが脳梗塞、心臓で詰まるのが狭心症や心筋梗塞です。
歯周病だと2.8倍脳梗塞になりやすいといわれています。

2.糖尿病

糖尿病の人が歯周病に罹っている割合はそうでない人より多いという報告され、歯周病が糖尿病を悪化させるということも明らかになっています。

3.妊娠性歯肉炎/低体重児早産

エストロゲン(特定の歯周病菌の増殖を促す)プロゲステロン(炎症の元であるプロスタグランジンを刺激)の2つのホルモンは、妊娠中~後期は月経時の10~30倍になる妊娠性歯肉炎が起こりやすくなります。
また、早産の確立は7倍にもなり、喫煙やお酒、高齢出産よりリスクが高くなります。

4.誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

誤嚥性肺炎の原因となるバイ菌は、歯周病菌が多いといわれています。

5.認知症

アミロイドβが増えることで、認知症の発症・悪化することが、九州大学などの研究で明らかとなっています。

よくある質問

Q. 歯周病治療のペースは?

A. 当院では患者様の口の状況により、1~3ヶ月で歯周病の処置を行ないます。

Q. 子供も歯周病になるのですか?

A. はい、なります。ただ骨を溶かすまでにはなりません。歯ぐきが腫れる「歯肉炎」になります。

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