アゴが痛い・カクカク
(顎関節症:がくかんせつしょう)
顎関節症(がくかんせつしょう)かもしれない」と分かってくる患者さんって少ないと思いますが、どんな訴えから「顎関節症ですね」という診断になるのですか?
1番多いのは「アゴの筋肉が痛い」という主訴(しゅそ:患者さんが治してほしいこと)すね・・・噛み合わせる筋肉が痛いと。
あとは、口が開けられなくなった、アゴが痛い、頬っぺたが痛い、カクカク音が鳴る、などです。
顎関節症は色々な種類があって、筋肉の痛い顎関節症、骨の変形による顎関節症・・・カクカク鳴るのは関節円板(かんせつえんばん)の問題です。
顎関節症といっても、さまざまなバリエーションがあるんですね。
アゴや頬に何かしらの違和感を覚えたら、まずは相談してください。
「歯じゃないから歯医者じゃダメ」と思う方も多いのですが、実は「歯医者で相談」でOKです。
ご飯のたびにアゴが気になるのを我慢するのは、辛いと思います。
助けになりたいのでぜひ相談してください!
顎関節症とは?
顎の痛みがある状態です。
分類を診断し、治療方針のご説明、治療をします。
顎関節症、どんな分類があるの?
顎関節症Ⅰ型(がくかんせつしょういちがた)
顎関節円板でなく、咀嚼筋(そしゃくきん:アゴ、頬、頭部にある、咬筋・側頭筋・外側翼突筋・内側翼突筋)を主体とする。
顎関節症Ⅱ型(がくかんせつしょうにがた)
関節包・靭帯障害・関節円板の障害によって起こる。
顎関節症Ⅲ型(がくかんせつしょうさんがた)
アゴの関節円板(※)の復位を伴うか伴わないかによって、aとbの2つに分類されます。
aタイプは、顎を開け閉めした時に、「ガクガク・パッキッ」などの音(関節雑音・クリック音)がする事が特徴です(音がしない方もみえます)。
bタイプは、口が開こうとしても、途中で引っかかってしまうという方が多いことが特徴になります。
参考:顎関節症とは(特徴・分類など)厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
顎関節症の治療
正確な診査診断
パノラマレントゲン写真やCT撮影、どれくらい口が開くか?口を開け閉めしたときのアゴの動きや左右のバランス、「カクカク」「ジャリジャリ」など関節雑音があるかないかなどを確認し、診断します。
診断に合った治療
顎関節症分類に応じて、治療方針が決めます。
例えば、顎関節症Ⅰ型ではマウスピースを作る、顎関節症Ⅲ型ではリハビリがメインになります。
経過観察
初診から2~4週間後に経過観察をし、生活習慣のアドバイスも行ないます。